肩こりに効く、アーユルヴェーダ的な対処法とコツは？

スリランカで5,000年前より伝わるアーユルヴェーダは、生活習慣に着目してセルフケアを行っていきます。継続していくと、肩こりや耳鳴りなどの症状をやわらげたり、高血圧や糖尿病などの生活習慣病予防に繋がったりすると言われているのです。

アーユルヴェーダには3つの異なる体質がありますので、自分の体をよく知り、適切なセルフケアを継続的に行うことが大切です。

生命の科学という意味を持つアーユルヴェーダ。

アーユルヴェーダには風、火、水の生命エネルギーが存在し、そのバランスによって体質が決まります。この3つのエネルギーはドーシャと呼ばれているのが特徴。

ドーシャバランスは個々によって異なり、季節や状況によって変わることもありますので、体調の変化に耳を傾けながら、日々ケアを行うとよいでしょう。3つの性質の特徴を以下にまとめましたのでご覧ください。

肩こりとは、首や肩周辺の筋肉が姿勢を維持するために生じる不快感や違和感、鈍痛などの症状のことを言います。

肩こりには身体的・心理的・社会的な要因が関与するとされており、2016年厚生労働省が行った国民生活基礎調査によると病気、けが別自覚症状の上位は腰痛、肩こり、手足の関節痛でした。男性の1位は腰痛、女性の1位は肩こりとなっており、肩や腰の不快感に悩まれている方が多いことがわかります。

参照元：毎日新聞 （https://mainichi.jp/sc/articles/20190410/hrc/00m/070/003000d#:~:text=性別、症状別で自覚,人中115.5人です。）

一方、アーユルヴェーダの視点でみると、肩こりはヴァータドーシャのバランスが悪化したことが原因とされています。ヴァータのバランスが乱れると、筋肉痛や関節痛、頭痛などの痛み、コリ、冷えなどの症状がみられやすくなります。

この章では、肩こりに有効とされる、アーユルヴェーダ的な対処法をお届けします。

白砂糖やお菓子、生野菜、冷たい飲み物は、体を冷やして血行不良を招きます。アーユルヴェーダの視点でみると、上述した食品は未消化物の原因となり、ヴァータの乱れを起こす可能性があります。上記のような食品の摂取をなるべく避けるようにしてください。

体を温めるとされる根菜類や玄米を意識して摂取したり、甜菜糖や甘味に使用されるビーツを白砂糖の替わりに用いたりするとよいでしょう。

湯船に浸かったり、白湯を飲んだりすると、体温が上がって血行を促す作用があります。ウォーキングやヨガなどの軽い運動も血行不良の改善につながりますので取り入れてみるとよいでしょう。

ヨガや水泳、ストレッチなど適度な運動を行うと、全身の血の巡りが良くなりドーシャのアンバランスが改善していきます。肩や腕、首のストレッチを取り入れると、コリがほぐれるのでおすすめです。

アヴィヤンガと呼ばれるオイルトリートメントを行うと、体内の老廃物の排出を促せたり、ヴァータの乱れを正せたりする作用があります。サロンでオイルトリートメントの施術を受けてもよいかもしれません。

現代医学とアーユルヴェーダは共通している部分が多く、セルフケアに取り入れていくと、美容や健康などに有効だと言われています。

体を冷やす飲食物をなるべく避けたり、肩のストレッチを行ったりすると、血液のめぐりが良くなり肩こりに有効です。体質に合わせてメンテナンスを行ってみてください。