不眠症改善に取り入れたい！アーユルヴェーダの効果とコツとは？

インドに古くから伝わる医学のことをアーユルヴェーダと言います。病気にならず健やかな状態を保つため、体の状態を把握したりケアしたりすることが大切だと言われているのです。アーユルヴェーダには、以下の3種類のエネルギーが存在します。

これら3つのエネルギーを「ドーシャ」と呼び、3つのバランスが整うと、アーユルヴェーダでは健康な状態だと言われています。
しかし、環境の変化や人との別れ、長距離の移動時などにヴァータ乱れが生じやすく、不眠や寝つきの悪さが起きやすくなります。不眠が慢性化すると、意欲の低下や食欲不振などに繋がってしまうため、体のサインを見逃さず対処していくことが大切です。

アーユルヴェーダは、体調や体質に合わせながら、体にとってよい習慣を取り入れていくため、様々な効果が期待できます。不眠やめまい、肩こり、ダイエットなどにも有効なので、気になる症状や体質に合わせて取り入れていくのがおすすめです。

この章では、不眠に有効なアーユルヴェーダ的な対処法をお届けします。睡眠の質を改善するため、できることから少しずつ取り入れてみましょう。

仕事や家事で忙しいと、睡眠時間を削って時間を確保する方も多いことでしょう。睡眠不足が続いてしまうと、心身のバランスが乱れたり、免疫力の低下をまねていたりするなど、健やかな状態を保てなくなります。起床時間や就寝時間のリズムを整えたり、睡眠リズムを見直したりすることが大切です。

寝つきが悪かったり、夜中に何度も覚醒したりする場合、朝日をたっぷり浴びて、体内時計をリセットするのがおすすめです。体内時計が正常のリズムに戻ると、睡眠サイクルが整ってぐっすりと眠れやすくなります。

ぬるめのお風呂にゆっくりと入ると体が温まり、深い眠りにつながりやすいです。その他には、オイルを用いて耳をマッサージすると気分が落ち着き、ヴァータのバランスが整いやすくなるのでおすすめです。しかし、熱いお湯につかると交感神経が優位になり、眠りの妨げになってしまう可能性があるため注意が必要です。

眠る直前にスマホやパソコンを見ると、ブルーライトを浴びてしまい、質の良い睡眠の妨げになってしまいます。眠る前、スマホやパソコンは控えめにするのが望ましいです。

睡眠の質を上げていくためには、食生活にも気を付けていく必要があります。不眠症状の改善には、幸せな気持ちにさせてくれる「セロトニン」の分泌を活発にする習慣作りが重要です。セロトニンはトリプトファンという必須アミノ酸から作られます。

毎日の食事で、必須アミノ酸を含有している鶏肉や大豆、乳製品など意識的に摂取するとよいでしょう。カルシウムを豊富に含む牛乳やチーズ、小魚などを摂取すると、気持ちが落ち着きリラックスできるのでおすすめです。

眠る直前にカフェインやアルコール、刺激物などを摂取すると、深い眠りの妨げになってしまうため、控えめにすることをおすすめします。

食生活や睡眠リズムを整えると、不眠やイライラなどの症状軽減に役立ちます。良質なたんぱく質を意識して摂取したり、バランスの取れた食生活を心がけたりするのがおすすめです。習慣化していくことで、生活習慣病予防にもつながっていくので、継続的に取り組んでいくとよいでしょう。