高血圧予防に役立つ、アーユルヴェーダの効果とコツ

アーユルヴェーダでは生活習慣にフォーカスを当て対処していくため、高血圧や肥満予防に役立ったり、肩こりや耳鳴りなど様々な症状を和らげたりすることが可能です。

アーユルヴェーダには3つの異なる体質がありますので、自分の体をよく知り、適切なセルフケアを継続的に行うことが大切です。

生命の科学という意味を持つアーユルヴェーダ。現代のアーユルヴェーダでは、ストレスや老化、血液の流れや質のトラブルが生じると、高血圧のリスクが高まると考えられています。

そして、アーユルヴェーダには風、火、水の生命エネルギーが存在し、そのバランスによって体質が決まるのだそうです。この3つのエネルギーはドーシャと呼ばれています。

ドーシャバランスは個々によって異なり、季節や状況によって変わることもありますので、体調の変化に耳を傾けてみましょう。3つの性質の特徴を以下にまとめましたのでご覧ください。

この章では、高血圧予防に役立つアーユルヴェーダ的な対処法をお届けします。

早寝早起きを心がけたり、規則正しいリズムで食事を摂取したりすることが大切です。睡眠不足になると体内時計だけではなく、自律神経や血圧をコントロールするホルモンにも乱れが生じ、血圧が上がりやすくなるのだと言われています。このようなバランスの乱れを防ぐため、睡眠や休養をしっかりとるよう心がけましょう

強いストレスを感じると、交感神経が刺激され血管が収縮して血圧が上がりやすくなります。自分に合ったストレス発散方法を見つけ、なるべくリラックスして過ごすとよいでしょう。

その他には、寒暖差が激しい場所にいると、血管に大きな負担がかかります。特に、高齢の方や血圧が高めな場合、寒い時期、脱衣場でヒートショックが起こるリスクが高いため注意が必要です。

アーユルヴェーダの視点で見ると、月の光を浴びることによって体の熱を冷ます効果が期待できると言われています。食後に15分以上散歩すると、肥満や高血圧、糖尿病などの予防にもつながりますので、習慣にしてみるのがおすすめです。

しかし、実際に高血圧と診断されていて内服薬を使用している方は、どの程度の運動なら可能か、あらかじめ主治医に相談してみましょう。

塩気の強いものやアルコール、刺激物などを摂りすぎると、血圧が上がりやすくなります。刺激の強いものはなるべく避けるようにして、素材の旨味を生かしたり、旬の野菜を意識して摂取したりするとよいでしょう。

早起きを心がけたり、食後の散歩を取り入れたりすると心身のバランスが整い、高血圧予防に有効です。5年後も10年後も健やかな状態を保つため、体によい習慣を取り入れてみてはいかがでしょうか。